迷キャン《第6話 ふり返り》

《第6話 ふり返り》

●シナリオ、セッション情報
開催日:2021.11/13


開催場所:カードボックス高槻店


GM:あさひ


PL/PC:
国王PL/“死人に口なしの”エルリック
(男性/19歳/国王/祓魔師/8LV)

神官PL/“一を聴いて十を知る”ダイス
(女性/21歳/神官/衛視/8LV)

ニンジャPL/“湯上がりは親でも惚れる”アサガオ
(女性/16歳/ニンジャ/迷宮職人/9LV)


シナリオ名:悠久の時/刹那の間


今回予告:
華瑋剣(けいそうど)を手に入れるべく、霊廟に入る一行。
そこは、人ならざる者達の時間が流れていた。
待ち受ける、“妖精王の血脈(フェアリーペディグリー)”アリオックは、力を示せと問う。
エルリックは、アリオックとの対決のため、1人進み出る。
しかし、アリオックの姿はエルリックと同じもので……?

迷宮キングダム キャンペーン・第6話
『悠久の時/刹那の間』

勝負は一瞬。刮目して見よ!!

 

●あらすじ
ナルニアを還し、一息ついた未来ダンジョン公社の一行は、自国の霊廟の前に立つ。
リーフから教えてもらった華瑋剣(けいそうど)と、エルリックのご先祖様にあたるアリオックとの邂逅。これらはザムンズ攻略の糸口となるのだろうか?疑問と不安が残りつつも、霊廟の中へと進むのだった。
霊廟の中は畳敷きの部屋となっており、畳の切れた先には、薄桃色をした蓮の花が浮かぶ水面が広がっていた。また正面には荘厳な装飾を施した“仏壇のようなのもの”があり、その先には分かりづらいが通路があるようであった。
自国との違いに驚くも、これが魔法か迷宮核(カーネル)の力によるものであり、その影響で時間の進み方が違う(ゆっくりと時が進む)ことに気づいた一行は、急ぎ奥へと向かう。
奥には水面に浮かぶ蓮の群生の中で横たわるアリオックの姿が見え、それがゆっくりと起き上がったかと思うと、エルリックに声をかける。

「お前が子孫になるんジャゼ?
 ここに来たということは、何らか力を求めて来たんジャゼ?
 欲しくばくれてやる……ただし!その力をワシに示すんジャゼ!!!」

そう言うと足元から蓮が渦を巻くように生えて行き、高台を形成したかと思うと、アリオックはその上からエルリックを呼ぶ。ここが、アリオックとエルリックの一対一の戦いの場であるようだ。
これに応え、1人高台へと登るエルリック。彼の後ろにはダイスとアサガオがいるが、アリオックの後ろには、まるで花の精のように蓮の花の中に立つドワーフ達。そして、彼らを指揮するかのような位置にリーフのような姿をした者が見える。

「ヤツらはワシの生前の記憶が生み出したモノ。気にせずともよいんジャゼ。
 それよりもお前の力、見せてもらうんジャゼ!」

アリオックはどこか嬉しそうにそう言うと、一歩踏み出す。
アリオックの存在感に押されてか、先手を取られたエルリックは、自身が持っていたものと寸分違わぬ槍に貫かれてしまう。そう、アリオックの姿は、キャプチャが貼り付けられたようにエルリックの姿を映すと、姿だけでなく動きすらも同じとなり、エルリックに一撃を加えたのである。

「中々いいモノを持っておる。
 だが、それだけではワシには勝てないんジャゼぇ?
 また会えるのを、楽しみにしてるんジャゼ!」

高台から水面へと落ちる寸前、快活に笑いながらそう言うアリオックを見るエルリック
次の瞬間、エルリックは畳の上で目を覚まし、ダイスとアサガオが心配そうに覗き込んで来るのだった。


アリオックとの再戦には、力を付ける必要があると判断した一行は、まだ訪れたことのなかった『キラキラ渓谷』へと向かう。
そこには良質な星溜まりがあり、落ちている星の欠片が辺りを明るく照らす。その最奥には黒衣の騎士がおり、一行が話しかけると、薄桃色をした目を開けたかと思うと、「チカラヲシメセ……」と言い、襲いかかって来る。
黒衣の騎士の伝説的な力により(『暗黒騎士』のスキル『伝説』により)、苦戦を強いられる一行であったが、何とかこれを撃退。倒された黒衣の騎士は跡形もなく消えさるが、そこにはなんと、第2の『鍵』が残されるのだった。


黒衣の騎士は『鍵』の番人であり、それを生み出したのはおそらくアリオックのようだった。
偶然ではあったが、アリオックの力を一端を垣間見、それを倒した一行は、英気を養い(セッション終了処理を行い)、再度アリオックの待つ霊廟へと向かう。

「なんジャゼ?
 まーたワシにやられに来たんジャゼ?
 ……待っていたぞ!エルリック!!!」

アリオックは軽口を叩きつつも、まるで孫が会いに来たのを嬉しがる祖父のように笑い、蓮でできた高台へと上がる。
前回と同じく、先手を取られ、一撃を食らうエルリックであったが、アサガオからの助力で何とか一命を取り止め、アリオックに反撃の一撃を加える。しかし、それは同じく“リーフのような姿の人物”から助力によって、アリオックは倒れない。

「……チィ!余計なことを!」

運命の第2ラウンド。
先手を取ったエルリックは、最後の力を振り絞り、アリオックへと向かう。ザムンズを倒し、この国を、この階域を、この世界を救おうという思いの乗った一撃は、アリオックを貫き、エルリックに勝利をもたらすのだった。

「まさかワシを倒すほどの才を持つものが現れるとは!これで、未来迷宮工業も安泰ジャゼ!」

戦いを終えたアリオックは、花の力で体を癒しつつそう言う。未来ダンジョン公社は創設された間もないが、それより以前は未来迷宮工業として名を馳せていたようだ。しかしそれも、ザムンズとの戦いでアリオックが倒れ、国自体が滅ぶことになってしまっていたらしい。
国が一度滅んだことを知り、ショックを受けるアリオックであったが、エルリックを認め、未来ダンジョン公社の繁栄のため、華瑋剣を渡す。
華瑋剣を持ち帰った一行を見、民たちは狂気乱舞する。
ザムンズを封印したアリオックが祖先であること。その人物をエルリックを倒した(越えた)こと。華瑋剣と呼ばれるザムンズを倒す武具を手に入れたこと。封印の『鍵』を全て揃えたこと。
これらの要素が、未来ダンジョン公社がこの階域を救う救世主であることを示していた。
そしてエルリックは、華瑋剣を使い、自国に隣接する黑き水(ディープウォーター)に浸食された地を浄化する。

ーードクンッ!!

民たちの喜びの裏で、エルリックは自分自身が、胸の奥の何かが、華瑋剣が、脈動するのを感じるのだった……。

 

●感想
ミス連発!
今回はミスの多いセッションでしたー

お疲れ様です、GMのあさひです(挨拶

キャンペーンも長くなり、今回はマップの好きなダンジョンにいつでも潜れるとしている分、用意したダンジョンが1か月前とかが発生し、設定を伝え忘れること(暗黒騎士がアリオックの用意したものであるとか)が増えて来てしまっております。苦笑
また、過去のFAQやらエラッタやらを探してら関係で見つけた、『音断ちの剣』の正式な処理のやり方のせいで、アリオック戦を複雑にしたのも良くなかった!
割り込みや戦闘開始時の処理等、やることが多過ぎて、ちゃんと処理できてませんでした。反省。
まー、とは言え、GMよりも神官PLさんが今回はだいぶやらかしてたので、ミスも薄まったかな、と(笑)
いつもは、最後の最後に正解の一手を打って、パーティーを救ってたイメージでしたが神官PLさん自身もおっしゃってましたが、前日の疲れが出ていたようでした。
逆に連続参加となったニンジャPLさんの強いことなんの(笑)。前からGMがずっと言ってましたが、ポーション強いから!ポーション持ってたら死なないから!ってのを、言ったセッションに参加していないにも関わらず、ポーション取ってアリオック戦を勝ちに導いたり、安定したダイス目(7を出す)で王国レベル上げたり、八面六臂の大活躍!ニンジャPLさん自身もおっしゃってましたが、前日寝るのが一番“人間力”を上げることにつながりますね(笑)
国王PLは今回ずっとスポットライトが当たる立場だったので、上手くロールは乗ってくれたかな、と。惜しむらくは、アリオックが「仲間に手を下さんといかん状況になった時、お前ならどうする!」って問われた時に、結論が出せなかったのがちょい残念だったかなぁ。甘ちゃんでも何でも、「そんなことにはさせない!」とか、「私にはできない……が、救ってみせる!」とか、何らか答えを出して欲しかった。
ま、前から言ってる通り、何事も経験なので、今後、何よりも残りセッション少ないのでエルリックの成長という形で、見せてほしいと思います。

……何や偉そうに、説教臭くなってしまった。苦笑

1セッションの中でAパート・Bパート、終了フェイズして成長させて、2セッション分やって頂いたので、PLの皆様には感謝しても仕切れないです!
こんなやってるから、時間カツカツやし、イラン頭使うねんってな話なんですが、それが面白いと思ってるので、これは全面的にGMのせい。
だからこそ、セッションはとても楽しかったとGM的には思っております!(ありがとうございます
……ですが、レベルが上がって来たこと、オプション的なルール(オリジナル含む)を増やしていること等で、ミスが増えて来たために、このような感想になっとります(言い訳。ごめなさい

ぶっちゃけ、華瑋剣(けいそうど)と『鍵』三本手に入ったので、次が最終回で何の問題も無いんですが、今からは連載物にありがちな、テコ入れによる延長工作が開始されます(爆
その分、セッションの進行自体はゆっくりと、最終回に向けてルール把握を再度行いながらやって行きたいと思ってますので、皆様、お付き合い下さいーm(_ _)m

以上、お疲れっした!!!

 

●次回に向けて
次回は、華瑋剣(けいそうど)にまつわる話となります。
ぶっちゃけぶっちゃけ、ちょっと華瑋剣の設定が変わります。苦笑
また説明しますが、まあ……受け入れて下さい!(そんなにヤバいことではない。未来迷宮工業の作り出したもの〜みたいな話でしたが、天界製のものに変えたりします)
まあなんやかんや説明はするし、何より、感想にも書いた通り、進行速度ゆっくりで、再度落ち着いて、進めて行きたいので、よろしくお願いします。

あと、次回の話やないですが、急遽もう1話増えます。
ゲストPL参加で番外編的な、グランアルファポリス主体の話にしようと思っておりますので、タイミングが合えば、皆様ご参加をばお願いします。

最後に!
毎回言っとりますが、飲み会は参加する前提でGMは考えておりますので、参加しない場合は事前に一言お願いします。
飲み会の座席は、いつでも押さえておきますよー(笑)

 

※お願い
このふり返り記事のコメントに、参加者の方は感想を書いてくれるとありがたいです。汗