迷キャン《第7話 ふり返り》

《第7話 ふり返り》

●シナリオ、セッション情報
開催日:2021.11/27


開催場所:カードボックス高槻店


GM:あさひ


PL/PC:
国王PL/“死人に口なしの”エルリック
(男性/19歳/国王/祓魔師/10LV)

神官PL/“一を聴いて十を知る”ダイス
(女性/21歳/神官/衛視/10LV)

騎士PL/“蛇の道は蛇の”クスクス
(女性/15歳/騎士/武人/10LV)


シナリオ名:Royal load


今回予告:

華瑋剣(けいそうど)を手に入れたエルリックは、王国周辺の黑き水(ディープウォーター)に浸食された土地を浄化する。

ーードクンッ!

民たちはアリオックの存在と、それを倒し華瑋剣を手に入れたエルリックに期待を募らせる。
それに触発され、エルリック自身も華瑋剣を、力を振うことで、昂揚して行く。

ーーもっと、もっとダ!

そんな折、ダイスに神託が下る。
それは、黑き水の水源地を示すものだった。

ーーモット、よコSEeeeee!!!

「華瑋剣は使い捨ててしまえばよい」
神託の中で“神”が語った言葉の意味とは?

噛み合っていたはずの歯車が狂い出す。
未来ダンジョン公社が、そこに住まう民たちが、エルリックが進む道とは、覇道か、王道か。

迷宮キングダム キャンペーン・第7話
『Royal load』

扉の先に待つものは、希望の光か、絶望の闇かーー。

 

●あらすじ
未来ダンジョン公社の民はたちは、熱狂していた。それは、代表であるエルリックが黑き水(ディープウォーター)を浄化する力、“華瑋剣(けいそうど)”を手に入れたからである。また、自国に眠る先人、アリオックがザムンズを封印した本人であること。領土を、国力を順調に増やし、この階域随一の国となったことも、熱狂を後押しする要因であった。

しかし、その熱狂は、狂気へと変わって行くーー。

エルリックが自国に隣接する、黑き水に浸された地を浄化すると、民たちからは怒号にも似た声が飛び、ある者は泣き崩れ、ある者はザムンズを殺せと叫び、ある者は百万迷宮統一を謳った。
その光景を見てもエルリックは表情を崩さない。いや、全ての感情を失ったかのように、その光景を見下すのだった。

一方その頃、ダイスは夢を見ていた。
心地良い浮遊感とともに辺りを見渡すと、真っ青な空間に白い線(道)の引いてある空間が見える。ダイスは思い出す。そう、これは自分が死にかけた時に見た光景、天界のものであると。
そう考えた瞬間、自分の体に黒い影が落ちたかと思うと、巨大な天使(太陽の塔)が頭上より現れる。天使はダイスの名を呼び、華瑋剣を見つけたことを褒め称えた。また、ザムンズを倒すためには華瑋剣を使い、黑き水を浄化する必要があるとも教えてくれる。
その際、華瑋剣は使い捨てであると語る天使。その意味を聞き出す前に、ダイスは天界から落下するような感覚に苛まれ、目覚めてしまうのだった。

目覚めたダイス、浄化を終えたエルリック、そして鍵を3本揃え、華瑋剣を手に入れたことを耳にしたクスクスが祝いの言を述べにやって来た。というところで、円卓会議が始まる。
当然、鍵の洞窟に向かうことになるだろうと踏んでいたクスクスに対し、エルリックは、まずは民たちを思い、黑き水の浄化をすべきだと言う。またダイスも、夢の中で聞いた神託に従い、黑き水の発生源だという、あくた河へ行くへべきだと言う。
2人の意見の合致、さらには華瑋剣の作り手たる天界から神託により、これを了承するクスクスであったが、どこか様子のおかしいエルリックに不安を感じるのだった。

遠方の地であるあくた河へと向かう一行。迷宮変動によって一度自国に戻されるなど、一悶着あったりはしたが、何とか辿り着くことに成功する。
石畳の階段を降りて行くと、轟々と音を上げで流れる黑き水の川が現れる。そこから上がって来た巨大な魚とタコの様な頭をした深人が、未来ダンジョン公社を襲う。
辛くもこれに勝利した一行であったが、戦闘の中で、華瑋剣が深人を、黑き水を浄化する度に、エルリックは瘴気を纏って行く。
戦いを終え、エルリックに大丈夫かと問うクスクス。しかし、エルリックはもっと戦いを欲する。これを見かねたクスクスが華瑋剣を払おうとするが、一度はエルリックによって拒否されてしまう。それでもなおおかしいと感じたクスクスは、自分の身体が傷つくことも厭わず、華瑋剣を自分の腕に受けながら、エルリックに華瑋剣を手放すよう説得する。

ーードクンッ!
クスクスの言葉を聞き、黑き水の中にたゆたうエルリックは目を覚ます。そしてその前にあるは、クスクスから流れた血、いや、一筋の糸だった。
はっきりとしない意識の中、糸を掴むエルリック。後ろから何者かがエルリックを抑え込もうとするが、糸から流れ込むあたたかい気持ち、そしてクスクスの、ダイスの、民たちの声援を聞き、エルリックは意識を覚醒させ、悪夢から脱出するのであった。

異変に気づいたダイスは、2人に駆け寄る。ダイスも、エルリックの様子がおかしいことに気づいていたのだ。そして、クスクスとともにエルリックを説得すると、エルリックはダイスに向かって倒れ込む。
華瑋剣は、黑き水を浄化(濾過)する力があるものの、その残渣は使い手に蓄積されてしまう。通常の人間ではこれに耐え切れず死んでしまうが、妖精王の血を引くエルリックはこれに耐えることができたのである。これが天使言った“使い捨て”であり、エルリックの特殊性(笑妖精王の血脈)のために気づかなかったのである。

撤退もやむなしかと思われたが、天使の言った水源地を見つけられていない一行は、せめてもと、迷宮内を探す。
流れの先に滝壺を見つけ、滝自体は濁った普通の水だが、滝壺から流れ出る水が黑き水に変わっていることに気づき、滝壺へと飛び込む。
滝壺の中には別の空間、部屋が広がっており、その中で“闇エルフの”クルネリウスが待ち構えていた。
「これはこれは未来ダンジョン公社の皆様!よくお越しで……やはり、先に殺しておくべきだったか。」
地から響くような低い声には聞き覚えがあり、彼がラクササ女帝国で、“女帝”ラクササを倒した後、落ちた鍵を奪おうとした影の正体であるとわかる。
疲弊した戦力に、深界の圧倒的力。その力の差は歴然であり、一行は撤退を決める。
また帰り際、迷宮内に“BAR 魔神様”なる店を見つける。中には様々なモンスターの女性従業員(嬢)がおり、一行をもてなしてくれる。
翌日、二日酔いの頭で支払い伝票を見たエルリックは、10MGという金額に驚愕する。金額について話しがあると言うと、嬢は「支配者(オーナー)!お客様がお話ししたいそうですよぉ」と、魔神様を呼ぶ。そう、この魔神様こそがこの地、あくた河の支配者だったのだ。
何か?と、昨日のにこやかな表情など微塵も感じられない様子に、全てを察したエルリックは、「ぶ、分割ってできます?」と確認するのだった。

BAR 魔神様とは友好な関係を気づくことが出来、華瑋剣もアリオックのおかげで調整は可能とのことだった。
水源地をどうするかについては難しい問題ではあるが、水源地自体は確認出来た。
最後の戦いに向け、未来ダンジョン公社は頭を悩ませるのだった。

 

●感想
前回でキャンペーンとしてやるべきことは終わっているので、どうするかなーと思っていたら、国王PLから「闇落ちイベントとかやってみたい!」ってな要望を受けていたことを思い出し、国王PLに相談。今回のセッションに繋がりました。
途中、騎士PLさんから「セッションに参加できないかも。」と、連絡が来た時には、マジで焦りましたが(ロールプレイヤーがいないと今回のセッションはしんどい)、まぁ、何とかなってよかった②(^◇^;)
さすがの活躍だったのが、騎士PLさん、国王PLのよくわからん演出に、いちいち突っ掛かり、フリを作ってくれたおかげで、セッションとして一貫性があり、盛り上がる結果になったと思います!
また、神官PLさんもエルリックを救うロールやその判定の際にはナイスアシストで素晴らしかったです!……GM的には、協調行動を行うってのが、PLから出てきてメッチャ嬉しかった(笑)
迷宮キングダムはデータが色々あって難しいですが、ロールやキャラクターと関連しているものも多いので、そこをロールとデータとして別々に独立させず、セッションとして上手く提案してくれると、GMはやりやすくて好きなところでもあります。
前にもありましたが、別にGMはPLを倒したいわけではないので、提案や抜け道を示してくれるのは(あさひGM的には)大歓迎です(^^)
最後に、サブGMとして頑張ってくれた国王PLくん。ダイス目も走り、素晴らしい活躍でした!やっぱ人間が強いと、サイコロも強くなりますね(オカルト
戦術(戦闘)面でもミスがほとんどありませんでした。また、当初打ち合わせしていた、クルネリウス戦の後にエルリックを救う演出や判定を、初っ端の深人戦の後に変更できた辺りは、いい判断でした。
完全にシナリオを知っているわけではなかったので、本当の意味でのサブGMではないかも知れませんが、そういった立ち回りもちゃんできていたので、GMとしては安心……できました!(笑。やってみるまでは不安やった)
キャンペーンらしく、キャラクターが立ち、ロールが盛り上がると面白いセッションになるなーと、ここ最近痛感しています。
逆に、データ的に急ぎ過ぎるとわやくちゃになりがちなのが難しい……今回も、2部屋目の深人戦で2時間戦闘してたし。苦笑
残り2話、次回はゲストが参加するってことで、ルールの運用とか洗いながらやって、最終話はキレイに進められたらいいなーとか思っております。
皆様最後まで、よろしくお願いしますm(_ _)m

……あ、コレで締めたらアカン②
参加してくれた皆様、ありがとうございます!
お疲れ様でした〜・:*+.\*1/.:+

 

●次回に向けて
先に書いた通り、ゲストに迎えた、グランアルファポリスを舞台としたお話になります。
すでに裏打合せ等はほぼほぼ終わっており、あとは公表する情報からの打ち合わせがメインになるかと思われます。

……てか、毎週GMはヤバい。苦笑

ゲストさんは新しくなった迷宮キングダムは初めてなので(その前の版は何回もプレイしている)、慣れてない人からしたらどんな風に見える、感じるのか、見ものです(笑)

最後に!
毎回言っとりますが、飲み会は参加する前提でGMは考えておりますので、参加しない場合は事前に一言お願いします。
飲み会の座席は、いつでも押さえておきますよー(笑)

 

※お願い
このふり返り記事のコメントに、参加者の方は感想を書いてくれるとありがたいです。汗

*1: °ω°